大人になってもぬいぐるみに依存する人の心理とは
依存とは、もうそれがないと生きていけないくらい頼り切っている状態のことをいいます。
大人がぬいぐるみに依存するとは、ぬいぐるみに話しかけたり、
ぬいぐるみといつも一緒に寝たり、ぬいぐるみを旅行や出先に連れて行くことです。
子供がやっていたら普通と思われることも、大人がすると、ある心理が働いているのです。
今回は大人になってもぬいぐるみに依存する人の心理のお話です。
大人がぬいぐるみに依存する理由
大人になってもぬいぐるみが大好きで、ぬいぐるみと一緒に寝る人というのは案外多く、これは女性だけに限らず、男性でも見られる傾向にあります。
ぬいぐるみが大好きだという大人に対して、子供みたいだと思う人もいるかもしれません。
実はぬいぐるみが好きな大人にはしっかりと理由が存在します。
その心理を知ることによって、その人の気持ちが少しは理解できるようになるでしょう。
大人がぬいぐるみに依存する理由は、このような心理状態が働いています。
大きく分けて3つのパターンがあります。
1.ぬいぐるみに安心感を求めている場合
幼少期にぬいぐるみを抱っこすることで不安感を軽減し、安心感を得る方法を知った子供は、大人になってもぬぐい切れない不安感を、ぬいぐるみによって解消し、安心感を得ています。
ふわふわしたぬいぐるみを触ることは、それだけで安心感を与えるものです。
大人になっても安心できる、居心地の良い存在として、ぬいぐるみを求めているのです。
女性にぬいぐるみが好きな人が多いのは、「誰かと一緒に居たい」という気持ちを、ぬいぐるみによって解消しているわけです。
これは犬や猫などのペットを触ることによって、安心感を得る心理と同じであり、ぬいぐるみで安心感を得ているのです。
この部位を無意識のうちに触っている場合は、安心したい心理の表れであり、人間というのは触れれば不思議と落ち着く生き物なのです。
これは大人であっても効果があることは立証済みであり、その証拠に、ぬいぐるみテラピーは治療に使われています。
大人になってもぬいぐるみに依存しているからといって、無理にぬいぐるみから離れさせるのではなく、徐々にぬいぐるみに依存してしまう原因を改善していき、離れていくことができればベストです。
2.大人になっても単にぬいぐるみが大好きな場合
小さい頃からぬいぐるみが大好きで、それが大人になっても続いている人です。
ぬいぐるみではなくプラモデルやゲームが大好きな人もいます。
それがある人にとっては、ぬいぐるみだったというだけです。
趣味でぬいぐるみを集めるている大人もいます。
ゲームセンターのユーホーキャッチャーで取ったぬいぐるみを部屋にいっぱい並べている大人の女性も多いです。
また自分の好きなキャラクターをコレクションしている人もいます。
キティちゃんを集めるキティラーという言葉が流行りましたよね。
大人になってもぬいぐるみが大好きな人は、それを受け入れながら生活する方が自然ですし、心理的には何の問題もありません。
3.ぬいぐるみに依存してストレスを発散している場合
ぬいぐるみは声も発しなければ否定もしないので、すべて受け止めてくれるんです。
だからこそ、その人の本心が現れます。
人間相手に遠慮して本音を言えないから、ぬいぐるみに話しかけたり、仕事でストレスがたまったから、ぬいぐるみで遊ぶといった場合。
ぬいぐるみに頼ってばかりいては、肝心の頼ってしまう原因を改善する必要がないと感じてしまうかもしれません。
例えば、寂しい気持ちをぬいぐるみが忘れさせてくれるのであれば、本来は寂しい気持ちを改善するために、自分のスキルを上げていく必要があります。
ぬいぐるみがあれば、それをする手間がなくなるわけです。
さらに大人になって、どこに行くにもぬいぐるみを持っていくような光景は、周りに引かれてしまう可能性も考えられるのです。
また、大人になってもぬいぐるみを持ち歩いている自分が嫌になり、自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。
このように大人になってもぬいぐるみに依存して自身のストレスを発散させている人は、結構悩んでいるかもしれません。
ぬいぐるみには心の支えとなる癒しの効果があるので、ぬいぐるみに依存すること自体は、恥ずかしいことではありません。
これは周りにいる人間が、その人がぬいぐるみに依存している理由を察してあげることが大事なのです。
そしてその人の心をサポートできるように周りも協力する必要があります。
まとめ
ぬいぐるみ依存症の大人は、ぬいぐるみを抱くことで、安心感を得ることができるというメリットが一番です。
ぬいぐるみは寂しさや不安な気持ちをぬいぐるみが吹き飛ばしてくれるとわかりました。
ぬいぐるみが愛情対象である人にとっては、犬や猫を大事にする気持ちと同じように、ぬいぐるみを大事にしています。
ぬいぐるみに依存していても、決して馬鹿にするような発言はしてはいけませんし、相手を深く傷つけてしまうということを覚えておきましょう。