制服の正しいお手入れ方法まとめ!家庭でも洗濯できるの?
子供が毎日着る制服…クリーニングに出せるのは夏休みや冬休みといった長期休業の間だけ。相当汚れているはずで、本当は清潔に着せたいと思いつつ、どうやってお手入れしてよいかわからないというご家庭も多いのでは?今回は制服を自宅でお手入れ出来る方法をご紹介します。
制服は家庭で洗濯出来るの?お手入れ方法は?
制服を街のクリーニング店に出した場合、特に指定しない限り『ドライクリーニング』となります。『ドライクリーニング』は有機溶剤を使用したクリーニング方法なので皮脂や排気ガスなどの汚れを落とすには適しています。
しかし『ドライクリーニング』は汗や雨などの水溶性の汚れは落ちにくく、汗ジミは(落ちにくいことを)ご了承下さいと言われることもしばしば。そこでぜひ試したいのが家庭でのお洗濯です。最近の家庭用おしゃれ着用洗濯洗剤は、香りや消臭効果などにも凝っているので、メーカーによっては洗い終わった後の効果も楽しめるかも知れません。
《家庭での制服の洗い方》
◇制服の型崩れや縮みを防ぐためのポイント
・洗剤は中性洗剤を使う
・脱水は出来るだけ短時間
・プリーツなどは出来るだけ洗う前に※しつけ縫いをする
※しつけとは、裁縫用語で、布の縫い目がずれないように、仮にざっと縫い付けておくこと。この場合はプリーツが多少とれてもアイロンがけによりプリーツを復活させやすくするために行う。
◇制服の家庭でのお洗濯の手順(あくまでも自己責任の上行ってください)
①洗濯機に皮脂汚れが落ちやすい40℃ほどのお湯を溜める。(水量は制服がしっかり浸かる位(標準学生服で30リットル以上))
②中性洗剤のおしゃれ着用洗剤を入れる。
普段お洗濯に使っている洗剤はアルカリ性で、漂白効果のある成分も入っていて汚れ落ちが良い分、生地に負担がかかります。必ず中性洗剤を使いましょう。
③制服のゴワつきや縮みを防ぐために、洗濯機の中で手押し洗いする。
④染み込んでいる汗や表面の汚れを浮かせるために、そのまま30分つけ置き洗いをする。
⑤いったん短時間(目安は1分以内)で脱水し、すすぐ。
⑥すすぎの際また軽く押し洗い出来るとなお良い。
⑦1分以内で脱水し、すぐに形を整えて干す。
短時間の脱水を洗濯機で行うために洗濯機での洗い方を紹介しましたが、大きめのバケツやタライ、浴槽などでも同じように洗えます。その場合は脱水はタオルなどで挟み、細長くたたむようにして押ししぼると良いでしょう。
洗濯機で脱水しても、手でしぼっても、多少の水滴は落ちてくるので、下がぬれても構わない場所に干しましょう。乾燥したら、当て布をしながらアイロンをかけるとよりきれいに仕上がります。
制服のスボンやスカートのテカリのお手入れ方法
制服のテカリは誰でも気になるもの。テカリの原因は繊維がつぶれたり、摩擦によってすり減ることによります。制服のテカリのお手入れ方法は、家に帰ったらしっかりブラッシングすることです。軽度なテカリは解消しますし、何よりも生地を休ませることになります。
また、最近では潤いでテカリを目立たなくするスプレーも市販されているので、テカリの気になる場合は利用してみてはいかがでしょうか?
頑固なテカリにはアンモニア水を利用する方法もあります。
①水100ml(1/2カップ)に対してアンモニア7~8ml(小さじ1.5杯)を希釈したものをスプレーボトルなどに入れて、気になるテカリ部分にスプレーする。
②あて布をして生地に押し付けないようにふんわりとアイロンの熱を当てる。
③ハンガーなどで陰干しする。
以上の方法で多少なりともテカリを防ぐことが出来ます。
制服のプリーツは?消臭スプレーでのお手入れは?
毎日着る制服、特にスカートのプリーツは型崩れしてきます。布団の下に挟んで寝れば翌朝プリーツも復活!といった考えもありましたが、実はこれは全く効果なし。それどころか寝汗による湿気で制服の生地を痛めてしまう可能性もあり、おすすめできません。
アイロンのかけ方としては、市販のプリーツスプレーをプリーツのラインにそってスプレーし、その上からあて布をしてスチームアイロンをかけましょう。
因みにアイロンをかけるときあて布をしないと、テカリの原因にもなるので、必ずあて布をしましょう。
どうしてもプリーツの型崩れが気になって、家庭でのお洗濯やクリーニングに抵抗があり、消臭スプレーなどで乗り切りたい!というご家庭もあると思います。しかしこの消臭スプレー、数ヶ月~数年長く着る洋服には適しておりません。
実は汗などの水溶性の汚れはスプレーで一時的に消えたとしても、湿度や温度の変化でニオイが蘇ってくるのです。因みに飲食店などのニオイは、一日風通しの良いところで干すと改善されている場合が多いので、一度お試しください。
まとめ
一概に制服のお手入れと言っても、目指す仕上がりによってお手入れ方法も変わってきます。また、制服の素材や生地の仕様によっても取り扱い方が異なります。街のクリーニング屋さんに出すもよし、または家庭でのお洗濯にチャレンジしてみるもよし…。それぞれのニーズに合ったお手入れ方法が見つかると良いですね!